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パニック!!

会話の中で状況を説明する際、
私は安易に「パニック」という言葉を使う傾向があるのですが、
実際、本当にパニックになることは滅多にありません。
尿管結石の痛みに襲われた時でさえ、
瞬時に「今すべきこと」が頭の中で箇条書きになり、
痛みにうめきながらもそれを上から順に淡々とこなしている自分がいました。

パニックになど、そうそうなるものではない。
と、思っていたのですが・・・。

つい先日のことです。
ショッピングセンターの洗面所で順番を待っている時でした。
休日ということもあり、かなり混雑していましたが、
思ったよりも早く列の先頭になり、次はいよいよ自分ということになりました。

待っている間は何もすることがありません。
扉が開いたら、そこに入る。次の動作はそれだけです。
私はぼんやりと考え事をしていました。

その時。
入った後、鍵をしっかり閉めなかったのか。
突然、目の前の扉がすうっと開いたのです。

すーっと開く扉。その奥に広がる世界。
一瞬、見てしまいました。その光景を。あの後ろ姿を。
誰も見ているはずはないと安心しきっている、あの後ろ姿を。

「見てはいけない!」と脳が私に命令しました。
とっさに顔をそむけました。

が、そのままにしておいて良いはずがありません。
ど、ど、どうしよう!!!

「どうすべきか」に対し、私の脳がタイプした箇条書きは3つ。
が、それはどれも実現不可能なものでした。

1. 扉を閉めてあげる。←それじゃトイレの中に入ることになっちゃうよ!
2. 「扉、開いちゃいましたよ」と声をかける。←それじゃ言われた人が気まずいよ!
3. 下を向いて気づいていないフリをする。←それじゃ見られっぱなしだよ!

ああ、どうしよう、どうすればいいんだろう!!!
列の先頭に立つ者として、私は何をすべきなのかあああっ!!!

しかし、こういう時、年配の女性は強い。
私の後ろにいた中年の女性が、(そういう私も中年ですが)
「あらあらあら~、開いちゃったわよ~」と一言。
すると、見られた女性も、「あらー、開いちゃってたわねー」と一言。

パタンと扉が閉まる音が響き、凍りついていた空間に、
やっと安堵の空気が漂いました。

今も、どうすればよかったのか、ふと考えます。
いや、別に考えなくても良いとは思うのですが。
大体、考えるたびにあの姿が目に浮かんでしまって、かなりイヤですし。

しかし、どんな想定外の出来事にも冷静に対処できる自分でいたい。
そういう気持ちが、私に「あの時の解決策」を考えさせようとするのか、
今日もふと思い出しては考えてしまう。・・・うう・・。

それにしても、あの時の私は、まさにパニックでした。
どうすれば良いのか、何がベストなのか、本当にわからなかった。
どうしよう、どうしよう、の一点張りだった。

「いやー、もー、まさにパニック!って感じよー」なんて、
安易にパニックなんていう言葉を使ってはいけないな。
と、パニック状態、の真の意味を知り、考えを改めた強烈な出来事でした。
by misystemM | 2006-05-03 02:13 |  ├雑記